棚に並んでいるアイテムの中で特に好きなものがイコン。イコンにはいろいろな意味があるみたいですが、簡単に言えば「イコンは東方正教会で神への祈りの媒体とされる聖画」だそうです。余計難しい?どちらにしてもその中には深い精神性を感ぜずにはいられません。私の場合、イコンは単に見せる絵として描かれたのでないところが魅力で、イコンを神の代わりに祈りの対象にしている人には申し訳ないけれど、私にとっては特別な芸術なのです。
今までいくつかのイコンと出会いました。私が好きなのは素朴なナイーヴアートにも通ずる技術的には未熟なもの。少しのデッサンの狂いがあるものに惹かれます。
先日、あとひとつだけになったイコンが売れて、ついにひとつもなくなってしまいました。買ってくださったのは京都の音楽家の方。それぞれの思いがつまったひとつのイコン、遠いロシアからやってきたイコン、別れは少しセンチメンタル。

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