長い長い本町通りの道路工事。電線地中化に伴って道路整備が続いています、が、ついに終わりが見えて来ました。あと1週間程でフェリシテの前、お盆までには本町全体の工事が終わるらしいのです。みなさんにご迷惑おかけしましたが、やっときれいな道が現れる運びとなりました。でこぼこ道とさらばだ!やったー!
久しぶりに映画の話し。このところここには書いていませんが、相変わらず観ています。たくさん。わざわざ書きたくなる程の映画はめったにありませんが、話しておきたいくらいの映画はたくさん。その中でも「きれいー、うっとりー」という映画は「ブライトスター いちばん美しい恋の詩」「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン監督というからきっと美しい映像だろうと思ったけれど、うっとりするほどの場面がずっと続きます。夭折した英国ロマン派詩人ジョン・キーツと、その恋人ファニー・ブローンとの恋愛の話しを、1818年ロンドンの景色、衣装、室内どれをとってもすばらしい。内容はともかく憧れの世界観。

もうひとつ、もうひとりの監督はカナダ人グザビエ・ドラン。最近続けてtsutayaに並んでいます。観たのは「私はロランス」「胸騒ぎの恋人」今日これから「マイマザー」を観る予定。この監督、若干25才!それも現在だから、これらの映画を作った時はもっと若かった。「私はロランス」 LAURENCE ANYWAYSは、女性になりたい男性(メルビル・ヴポー)とその恋人との10年間のラヴストーリー?で、笑えるけど本人はマジで、会話も場面展開も、センスがいい。監督自身が衣装も音楽も手がけたと言うだけあってすべてのバランスがとてもいい。男っぽいゲイが哀愁が漂って胸がきゅんとなる。好きな映画。

そして借りていた「マイマザー」 J'AI TUE MA MERE/I KILLED MY MOTHERを今観て、ドランにどっぷり引き込まれてしまいました。効果的な音楽の使い方がぞくぞくっとするし、ことばの使い方がまるで本を読んでいるような気持ちになる。ロランスの時も忘れられない言葉があったけれど、マイマザーもいくつか。19才の少年の母親にたいする暴力とも言える態度、暴言、そして甘え、愛といったものが複雑に絡み合って、だれしも自分と重ねて観てしまうでしょう。監督であるドランが主人公のユベールを演じているのですが、彼以外にこの役は考えられない。思春期の儚さ憎さが生のドランを見ているよう。もう一度観て返そうっと!

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