フェリシテを始めてから来年で10年になることが最近判明。最初の何年かはきっちり覚えていたのに途中から数えなくなっていたもので。よくぞ続いたものだと我ながら感心しているのですが、そんなフェリシテが始まってからほとんど休みなく通ってきてくれている人がいます。W先生80歳。その昔小学校の先生をされていたので、今でもみんな「せんせい」と呼んでしまう。朝、開店と同時に来て、いつもエスプレッソwとお水2杯、そしてたばこを2本吸って、20分くらいで帰る、というパターンを10年近く続けている。いつも換気扇の下、定位置。最近は足が弱って大好きな旅行から遠ざかっているけれど、昔訪れた外国の地名はちゃんと頭に整理されて残っている。先生を見ていると、どんな高価な美術品を買うよりも、旅の思い出って一生楽しめるものなんだってわかった。とても素敵なことですね。そしてなぜフェリシテに10年近くも通ってくださっているのか、それはエスプレッソの味だそうで、昔行ったイタリアのエスプレッソの味と近いと言ってくださった。ほーっ、高いエスプレッソマシーンを買った甲斐があったというもんだ。このマシーンはCIMBALI(チンバリ)といって、イタリア製、かなり高価だったけれど、今ではローンも払い終えて私のものに。そもそもエスプレッソマシーンというものは、とても単純な作りらしく、メンテナンスさえちゃんとしていれば壊れることもあまりないみたいで、今までにあった何回かの故障はコーヒーのかすがホースに溜まったとか、一度だけは倉敷の水が硬質で、そのかすがタンクにこびり付いていて、タンクを交換したけれど、それだけ。そしてこのマシーンがあれば、エスプレッソ、カプチーノ、カフェラテ,カフェモカ、、、いろいろなコーヒーメニューが可能。よく働いてくれる信頼できるスタッフ、チンバリくん!今日はチンバリの宣伝部員になってしまった。
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