本町通りは電線地中化の工事で長い間道を掘り、通行止め。去年それがやっと終わり、電信柱のないすっきりとし通りに生まれ変わりました。この町で生まれ育った私にとって少しの違和感はありましたが、今では人の流れもよくなり、大分慣れた景色に変わってきました。
そんな中、15年はぜったいこれ、と決めていたのが有元利夫の展覧会です。宝物として大切にしていた版画集を一枚一枚額装して、フェリシテの壁いっぱいに並べようと思いました。フェリシテの始まりと有元は深く関係しているからです。店の設計の段階から今も真ん中の壁にある「遊戯」という作品が欠かせないモノだったからです。今にも駆け出しそうなこのリトグラフは私にいろんなことを考えさせてくれました。そしてたくさんのイメージを与えてくれました。有元は私に、時を超えた心地よい時間、空間を教えてくれたのです。
ここで改めて彼の作品を並べたフェリシテに身を置くことは最高のしあわせ、なのです。考えただけでもどきどきです。

6/6(土)〜14(日)10:30〜17:00 月火休み
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