倉敷がこんな風になったのはやはり山陽新幹線が開通してから。それまでは静かな小さな、大原美術館を囲む町だったのですが、あれ以来観光地の倉敷になってしまいました。少し私の思いとは違った方向に。でもそんな時でも、我が本町通りは比較的本来の倉敷を保っています。時間があるかたはこちらに逃げ込むとほっとしますよ。
映画のストーリーの作り方のひとつにオムニバス方式があります。今まで観た映画では「パリ・ジュテーム」「マグノリア」「イタリア的恋愛マニュアル」「モンテーニュ通りのカフェ」などが記憶にあるのですが、この方式は何人かの監督で構成されているもの、一人の監督でいくつかのストーリーを構成しているものがあって、一番最近観た「PARIS」は後者に当たります。人によってはオムニバスだと安易であるとか、見応えがないとか言われますが、私は好きです。だれる事なく何度も新しいストーリーに入って行けて、何本も映画が観れたくらいのうれしさ。「PARIS」はパリの匂いが流れてくるくらいパリを体感できます。ビノッシュの普通の存在の中に漂う存在感、輝き、ロマン・デュリスは複雑な心理を緻密に表現していたし、生きる事、生活する事、愛する事、そして人生について観る人だれでも考えさせられる映画でした。それにしてもフランス人ってパリが好きなんだなあ。パリが舞台の映画がたくさん。あっ、そういえば今TSUTAYAで借りて毎晩寝る前に少しずつ観てる「月夜の恋占い」もオムニバスだわ!だけど春眠暁を覚えず、、、いつも寝てしまう。
お知らせ***ガレージセールは5月30、31日(土日)に変更しました。
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