今年もフェリシテをよろしくお願いします。
フェリシテは5日からそっと営業を始めます。
年頭の決意などありまん。無理をせず、走らず、淡々と、くらいでしょうか?
長いお休み中、めずらしく映画はほとんど観ませんでした。なぜなら読まなければならない本が何冊か並んでいたのでそれを片付けていました。
その中で、大崎善生の「ドナウよ、静かに流れよ」をさっき読み終えて、深く心にたまったこみ上げる感動を誰かに伝えたくて。
大崎善生はたまたま本屋で見つけた「別れの後の静かな午後」のタイトルが気に入って読んでファンになったのですが、彼の言葉の選び方、感情の表現の深さなど、短編では読み終える度に、長編では長い旅の後に、何とも言えない気持ちをもたらせてくれます。ドナウはこの余韻にしばらく浸ってしまいました。久しぶりのよい作品との出会いでした。
本の感動は映画のとは少し違います。終わった後体の中でしばらく生き続けます。それは私だけの感動、私の頭、私の心が描いた世界だから。この感覚を味わったら、また本から離れられなくなってしまいます。今年はこんな幕開けとなりました。
「ドナウよ、静かに流れよ」気になる方はぜひ読んでみてください。
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