泉ちゃんの展覧会は毎年フェリシテの始まった6月。梅雨の雨空を青空に変えてくれる楽しい絵が並びました。おいしいお菓子も、生活の中の大好きも、みーんな絵の中に留めました。今にも飛び出しそうな泉ちゃんのスケッチ達に会いに来てください。
~高原泉 スケッチ展~
「甘美な誘い」
2007.6.26(tue.)~7.1(sun.)
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フェリシテのアンティークたちは、主にパリの蚤の市で見つけたもの、またはアメリカのオークションでゲットしたもの。このところ棚が少し寂しくなっています。買い付けに行かなければ。私の買い付けの旅は大変です。ひとつひとつ歩いて歩いて、探して探して、パリを歩き通しで、やっとひとつ見つかる。そしてまた、その繰り返し。大抵の場合日本に帰ってきて荷物を開いたら「これだけ?」と急に疲れが出てしまいます。そんなわけで楽しいけれど苦しい買い付けの旅。
棚に並んでいるアイテムの中で特に好きなものがイコン。イコンにはいろいろな意味があるみたいですが、簡単に言えば「イコンは東方正教会で神への祈りの媒体とされる聖画」だそうです。余計難しい?どちらにしてもその中には深い精神性を感ぜずにはいられません。私の場合、イコンは単に見せる絵として描かれたのでないところが魅力で、イコンを神の代わりに祈りの対象にしている人には申し訳ないけれど、私にとっては特別な芸術なのです。
今までいくつかのイコンと出会いました。私が好きなのは素朴なナイーヴアートにも通ずる技術的には未熟なもの。少しのデッサンの狂いがあるものに惹かれます。
先日、あとひとつだけになったイコンが売れて、ついにひとつもなくなってしまいました。買ってくださったのは京都の音楽家の方。それぞれの思いがつまったひとつのイコン、遠いロシアからやってきたイコン、別れは少しセンチメンタル。