このところ、日々の生活のパターンが変わって、DVDを観る時間が極端に減ってしまった。早寝早起きの健康的な私に大変化。そんな訳でやっと時間が取れて観た映画が「トリノ、24時からの恋人たち」シネマクレールでついこの前やっていたけれど、あんまりチェックしていなかったので終わってしまっていた。最初、あれ?どこかで観た事がある話し、と思ったら、昔観たトリュフォーの「突然炎のごとく」と同じ、男ふたり、女ひとりの三角関係。だけどどろどろとしたもつれではなく、なんだかさわやか。とにかくこの映画は好き!と言いたくなる。登場する三人はそれぞれ魅力的で、舞台となるトリノの映画博物館は絶対行ってみたい。キートンの無声映画がふんだんに映し出され、現代の恋人たちのストーリーとだぶらせている。観ている途中でため息が出るくらい美しい。いつも思うけれど、映画って全く知らない役者である方が入り込みやすい。今回、三人は観た事のない役者で、それも相まってすっかり入ってしまった。ちょっとキートンも体験してみようと思う。
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失恋した人、仕事がうまく行かなかった人、誰かと折り合いが悪くて悩んでいる人、そんな人達から相談を受けたり、愚痴を聞かされたりした時、決まって「女を磨きなさいよ」と言います。女に限らず男でも自分自身の中身をupさせることで大抵の問題は解決するような気がします。今の場所に安住するのでなく、もっと先のもっと上の自分になるために何かに打ち込む。そんな人に私はひかれます。先日、フランス語がぺらぺらの女性が店に来て、まだまだ上手になりたいと言うので、なんでそんなにがんばるの?と聞くと、自分は負けず嫌いだから、と答えました。なんでも人に負けたくないって。これといって目的がなくても、彼女は自分自身を高めたいわけで、これ自体十分な目的だと思います。
だからといって私が女を磨けている訳ではありません。でもこの歳(?)になってもいい女になりたいと思っているし、フェリシテの教室でウクレレ、エッチング、フランス語、サルサと、参加させてもらっていて、私の理想のいい女はフランス語が喋れて、一人の余暇はエッチング、友達と集まればウクレレを弾いて、夜はドレスアップしてサルサを踊る、なーんて。10年後、こんな女、いえおばあちゃんになっていたらちょっと引きますよね。
それはともかく、小さな事にくよくよせず、日々自分の中身を満たす事に精進しようではありませんか。振られた事にくよくよするよりも。
「女性の品格」坂東真理子著 姿勢を正してこれを読んだらちょっと世界が変わります。あたりまえのことだけどもう一度自分を見直せるかも。