何回も見たくなる映画って誰にもあるはず。私にとってそんな映画の筆頭は「男と女」「冒険者たち」,最近のものでは「まぼろし」。先日友人の誕生日に「冒険者たち」のDVDをプレゼントした。そうしてちゃっかり友人宅の大きな画面で大好きなこの映画に浸る事が出来た。私は言うのも恥ずかしいけれど、特に面食いという訳ではないけれど、アラン・ドロンが好き。かといって彼の映画でいいのは「太陽がいっぱい」と、この「冒険者たち」くらい。なんといってもこの映画で一番の輝きはレティシア役のジョアンナ・シムカス。アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラに愛される彫刻家。あの頃、中学生だった私はスクリーンという映画雑誌を買って、ジョアンナのそばかす、かもしかのようなしなやかな水着姿にうっとりしたものだった。日本人の自分にコンプレックスを初めて覚えた。彼女の喋るフランス語も耳に流れ込んできた。そしてレティシアの海葬シーンはあまりにも美しく鮮烈だった。あの後、ジョアンナは「失われた男」で共演したシドニーボワチエと結婚して姿を消した。ちなみにリュック・ベンソン監督はこの映画を見て「グランブルー」を撮ったんですって。納得。
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