はずみでエッチングのプレス機を買うことになり、フェリシテのガレージに重ーいプレス機が収まった。その姿、ほれぼれ。かの山本容子がなにかの雑誌に『エッチングをしたきっかけはプレス機に恋したから」と話していたけど、確かに彼は(?)かっこいい。仕事もできるけど、姿が、いいんだなあ。まあそんな訳で徳長先生というこれまた若くて素朴な青年がエッチングの指導を引き受けてくれ、プレス機くんは職を得た。そして無謀にも先生に「山本容子みたいな作品を作りたい」とお願いしてから初めて時知った。彼女のエッチングは銅板にソフトグランドを塗り、それに鉛筆で絵を描き、腐食させて刷る方法で、本来の伝統的な技法のエッチング作家の徳長先生にはちょっと邪道だと感じているみたいだったけれど。絵に全く自信のない私だけれど、どちらかというと絵を描くよりも工芸的な要素の多いエッチングは奥深く、予想の出来ない結果に出会え、久々のムチュウ。
日曜日のガレージは外の気温より熱いのです。

いつかは山本容子みたいに...
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